先日、夫の友人(子なし、男性)と子供がいる生活について話す機会があったのですが、うまく言語化できず、「私は子どもを産んでまるきり人生が変わった。」という何ともふわっとした回答になってしまいました。
じっくり考えてみると、こんなにも誰かから必要とされたことはなかったし、目が合うだけで笑ってくれる存在を前にして、すごく満たされた気持ちになるとか、自分の幼少期を追体験させてもらってるとか、葉っぱや石ころをこんなキラキラした目で集めるなんて尊い…!とか、子供を育てる中でたくさんの気づきと幸せな時間をもらっているなと感じています。
ただ、仕事のキャリアはどうしたってストップがかかるし、「育児も仕事も全力で」は実際には無理ゲーだし、小さな子どもたちと一緒に過ごせる時間は限られているからこそ、仕事より家庭に比重を置きたくなってきてるのも事実。2度目の育休で、日々を子どもとゆったり過ごす時間の尊さにようやく気づいた感じ。
子どもを産むまでは、定年まで仕事と家庭を両立して働きたい!と思っていたけれど、その思いはどこへやら。今は仕事の比重はなるべく控えめにして、家族との時間を大事にしたい気持ちが大きい。フルタイムの仕事に追われて疲れきった状態で家に帰り、ワンオペで娘ちゃんの夜ごはん、お風呂、寝かしつけまで、やるべきことをひたすらこなしてたのはつい3、4年前のこと。今思うと、よくやってたなぁ…と思います。疲れすぎたときは、テレビ見せながら黙々とご飯を食べて、私も一人時間が欲しくて死んだ目でスマホポチポチしてたり。
当時と比べると、育休中の今は夜にまだ余力が残っているし、夫もコロナ禍のリモートワークで家にいる日が増え、ワンオペの夜がほぼなくなりました。夜に大人が2人いるってこんなに楽なのね。
友人の奥さんは仕事をバリバリやりたいし、1人でふらっと飲みに行くのも好きだし、そもそも子供の泣き声が生理的にきつくてしんどいと言っているそうで、子どものことを話しても平行線らしく、「産んでさえくれたら後は家事も育児も俺が全部やるのにな〜。」と言ってましたが、まぁどうしたって出産でリスクをとるのは女性な訳で。その女性が産みたくないと言うなら仕方ないだろうね〜と話しました。
子どものいる人生も、子どものいない人生も、本当に人それぞれで、一概には言えなくて、私は私が選んだ世界からしか物事が見えなくて。私はもはや子どものいない人生は考えられないけれど、子どもを産むのは全て親のエゴで、その子ども自身が幸せだと言ってくれるかどうかは将来まで分からなくて。これは川上未映子さんの夏物語に書かれていたこと。なかなか沼にハマってしまう話ではありますが、読んで良かった1冊です。
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お読みいただきありがとうございました。
今日も無理なくご機嫌に暮らせますように。
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