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中野円佳さんの「なぜ共働きも専業もしんどいのか」を読みました。
中野さんの本は「育休世代のジレンマ」に続き、2冊目です。
タイトルの答えは、専業であれ、兼業であれ、さまざまな負担を主婦に押し付けることで社会を回してきた日本の循環構造にある、と著者は言います。
政府、企業、学校や保育の在り方。そして人々の意識。「女性が輝く社会」と言う標語が虚しく思えるのも、構造的な女性の負担構造は変わっていないからだ。そしてその循環構造には、片働き男性は妻が専業主婦ゆえに転職がしづらい、共働き男性は、職場が、”いえに専業主婦の妻がいる”男性を前提とした働き方だから早く帰れない・・・といった具合に、ばっちり男性たちも組み込まれている。
共働きのしんどさ、専業主婦のしんどさをそれぞれ考察し、主婦がいないと回らない社会構造に触れ、高度化する家事と子育て後進国・日本の実態へと続きます。
特に面白かったのが、専業主婦の「片付いてない」は信じてはいけない、の章。「ちょっと」片付いてなくて。の「ちょっと」「ささやか」「簡単に」「あまり」のレベルが全然違うということ。高水準な家事力が日常のスタンダードになってしまうと、つらい。共働きでも「日本の専業主婦力」水準を実現している家庭もいたりして・・・素晴らしいとは思うけど、頑張りすぎじゃない?と投げかけます。
便利家電は増えたけれども日々のメンテが必要だったり、専業主婦だった実母の呪縛が内面化されていて「やらないと罪悪感みたいなものが出てくる」(←わかる!)
日本人女性の家事時間は海外と比較しても長く、特に手料理信仰が強い。著者は「おふくろの味」は幻想であるとし、「一汁三菜」はたまたま日本でその時期に実現していた食生活で、現代家庭に求めるべきものとは限らない、と述べます。日本人の家事従事者は、もっとハードルを下げてはどうか。
もー、共感しかありません。
冷凍野菜をチンして混ぜるだけおかず。おすすめです〜。
他には保育の質の話も。
保育園、幼稚園で様々なレッスンを開催していたり、習い事の送迎オプションまであるのは、せっかくなら有意義な時間を過ごさせたい、と言う親たちの要望に応えるもの。ただ、習い事は指示を待ち、待機する時間も多いため、子どもの自主性を考えると「自由にのびのび」遊ばせたいと感じる親もいる。(私です)
ただ、放牧でなく、本当の意味で子どもの自主性に任せて「自由にのびのび」遊ばせるためには、相応の大人が見守る必要があり、大人の配慮、配置、余裕が必要になるんですよね。
見守り必要
娘の保育園は「自由にのびのび」と言うよりは、毎日何かしらのレッスンがあるので、我が家の教育方針とは少し異なります。ただ、外部講師のレッスンがあることで、その間先生たちに余裕が生まれているように思うし、何より保育園は過ごす時間が長いので、レッスンがあってもなお自由遊びの時間も取れていると感じます。
個人的にはレッスン多めとか自由にのびのび、とかのイメージより、子どもたちと向き合う先生方に余裕があるかどうかが重要だと感じています。娘の保育園は先生の配置に余裕があって、穏やかに子どもたちと向き合っている様子が伝わってくるので、安心して預けることができています。
そうそう、昨年までは誕生日カードが信じられないクオリティの手作りカード(これ持ち帰りサービス残業かな・・?ドキドキしちゃう・・・)だったのが、今年は市販のカードに写真をぺたっと貼ったものになっていました。いいぞもっとやれ!と思います。
発表会の衣装も先生方の手作りで、ものすごいクオリティだったのですが、そこまで頑張らなくていいよ〜と個人的には思っています。保育時間に子どもと向き合ってくれていたらそれで十分です。
友人が種から育てたオクラに花が咲きました
そして、のびのび保育がいいなあと思っていたけれど、実際、娘が「今日のレッスンは何かな〜。」と毎朝ワクワクした気持ちで保育園に通っているのを見ると、通ってみないと分からないものだなあと思います。
教育方針とは違っていたけれど、見学の時に感じた先生たちの余裕ある雰囲気を信じて良かった。しかもレッスンで本当にたくさんのことを学んでいて、家庭では出来ない経験をさせてもらっています。
本の中にたくさんの参考文献が出てきたので、図書館で予約しました。
積読が増えていく〜。
今日は夫が在宅勤務ですが、14:30の現在、まだお昼を食べていません。モーレツサラリーマン!
男性も休みやすい社会になってほしいです。切実。
お昼休憩くらいちゃんと取ってくれよ・・・とても真面目なので心配です。
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お読みいただきありがとうございました。
今日も無理なくご機嫌に暮らせますように。
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