おはようございます。
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「女ふたり、暮らしています。」を読みました。
図書館でかなり前に予約していて、ようやく届いたもの。
しかも夫が先に読んで、通勤電車に忘れてしまい(!)、忘れ物センターまで取りに行ったもの・・・。これまで財布、鍵など数々の忘れ物をしてきた夫。最近はなかったので久しぶりにへこんでおりました。
同性愛の女性2人のエッセイかと思っていたのですが、友人同士で一緒に暮らしている女性の本でした。勘違い。
30代半ばに知り合った2人が意気投合し、40歳を前に共同名義のマンションを購入して、ローンを返済しながら猫4匹と生活している様子について、2人それぞれの視点から描かれたエッセイです。
出す!
ミニマリストで片づけ魔のキム・ハナと、マキシマリストで収集癖のあるファン・ソヌ(シャンプーなどは平均5個ずつ所有。その日の気分で使い分ける。ボディーローションは12個。しかもそれは現在使っているもので、控えはもっとある!)が喧嘩する様子はとても面白く、他人と暮らすって歩み寄りだよな〜と当たり前のことをしみじみ感じました。
エッセイの途中におうちの写真も載っているのですが、シンプルでおしゃれ!特に大工の友達が特別に作ってくれたという本棚がとっても素敵で、惚れ惚れします(中古車が買える値段とのこと!)。
ひとりの食卓は効率と便利さが優先される。(中略)でも、不思議なことに人間は、自分のためよりも他の誰かのためにまめになれるものだ。
わかる〜!ひとりだとレトルトで済ませようと思うけど、夫が在宅勤務だとせっかくだし作るかという気になる。時もある。
他にも、たまに訪れるひとり時間の開放感と、すぐ後に感じる寂しさについて。
家にいる間、誰も私を煩わすことなく、誰も私を心配してくれない穏やかな時間が予想どおり流れて行った。
私は内向的なのでひとりの時間が大好きなんですが、一日の終わりに夫とくだらないことを話したり、娘ちゃんの変なダンスで笑う時間も本当に癒しなんですよね。他人と一緒に生活するって、煩わしさと喜びが共存してる。
とにかく出すのだ!
2人ともお互いの両親との距離感をとても好ましく思っている話も。これが、結婚して嫁とか婿の立場だったらしがらみもあるだろうけれど、「娘と一緒に住んでいる友達」だからこそ、ただ感謝されて愛されて、何かしてあげたいという気持ちに自然となるのだと。
好意。これが「本来の気持ち」ではないだろうか。慣習と家族関係と責任と義務で踏みにじられてしまう以前の、好きな友達を産んで育ててくれた両親に抱く親しみの情。
ひとりの自由気ままな暮らしもいいけれど、誰かと暮らすのも悪くないよね〜と思える本でした。ケンカの技術を磨いて、他人と暮らす煩わしさと付き合って、くだらない話で笑って、入院で心細い時は支えになってくれて。
一緒に暮らす誰かは男女の夫婦じゃなくても、同性愛の事実婚でも、友達でもいい。
あとがきにはこうあります。
友情と信頼をベースに支えあって生きていくことを選び、シングルの自由さと共同生活の心強さの両方を手に入れた。
韓国では血縁関係でも婚姻関係でもない「家族」を「生活同伴者」と扱う法整備を進める動きもあるようで(「伝統的な家族制度」を脅かすとの理由で反対もされているそうですが。どっかで聞いたフレーズだな。)時代の変化を感じました。
落ちるよ〜。
そうそう、2人の本棚が結婚して(被ってるものも割とあったそう)、2倍の本が読めるようになったのも幸せ、とありました。わかる〜。夫の他の趣味(MCバトル、格闘技鑑賞)は1ミリも分からないけど、お互い本好きで良かったと日々感じています。
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お読みいただきありがとうございました。
今日も無理なくご機嫌に暮らせますように。
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